断捨離と節約の狭間で

断捨離に目覚めた主婦のブログ。

3月のライオン最終回の幸田妻をみて思うこと

3月のライオン、アニメ最終回良かった‥。

なかでも胸を打ったのが、幸田妻目線のエピソードです。

幸田家の背景をサラっと言うとこんな感じ↓
主人公、零くんは小学生の時に両親が死亡して、プロ棋士である幸田に内弟子として引き取られた。
幸田には娘と息子がおり二人とも棋士を目指していた。
同年代でありながら、零と幸田の実子達との実力の差は歴然だった。
零の存在により幸田家はぎくしゃくし始める。
将棋も勉強も家事も頑張る零に対し、辛い現実を突きつけられ非行やゲームに走る子供たち。
零は中学生でプロ棋士になったが、幸田家に居場所を見つけられず家を出た。

最終回ではそんな零くんが久しぶりに幸田家を訪れる様子が幸田妻の目線から語られていました。
師匠の奥さん、なのだけど実質的には「お義母さん」という存在。

今まで幸田妻のエピソードはあまり出てこなかったんですよね。
物静かで不器用そうなイメージのプロ棋士、幸田。
気が強く寂しがり屋、零には複雑な想いを抱いている幸田娘。
我が儘で打たれ弱く幼いイメージがある幸田息子。
そんな家庭の中で幸田妻はどんな存在だったのだろう‥。

『気まずくて目を合わせられないで座っている私と向かい合ってくれている』
零との再会をこう語る幸田妻に胸をつかれました。
私もいま母親だから。
小学生の子供がいるから。

零の存在に戸惑っていたのは、子供たちだけじゃない。
幸田妻も同じだったんだ‥‥と。

『どうしてこの子はこんなにもよい子なんだろう。どうしてうちの子はこんなふうに育たなかったのだろう。私と彼の母の育て方はどう違ったんだろう』
当時の思いをそう回想する幸田妻。

子育てあるあるだ‥。
これに近いことを子供の友達が遊びに来た時にすら思うのに、家に引き取った子となると身につまされそう。

夫の理想どおり将棋のプロ棋士となった内弟子
将棋の道に挫折して自分すら見失った我が子。
つらすぎる。。

幸田妻は零が本当の息子だったら‥という夢を見る。

だらしなく寝そべりテレビを見る零に「はやくお風呂に入りなさい」と声を掛けると「うるさいなぁ」と口応えをされてしまう。
うちの子達と同じじゃないかとガッカリしつつも、ほっとするという夢だ。

切ない。。
願望が詰まりすぎて切ないです。。

零の孤独を癒やしてあげたい、本当の母のように甘えさせてあげたいという気持ちもあったはず。
一方で、自分の子を凌駕する零の才能や気質を妬ましく思う自分もいて‥‥。
零にどう接していいのか分からなかったんだろうなと感じました。

柔らかく変わった零の雰囲気に気付くことから、幸田妻が零を気にかけ見守っていたことがわかります。
善人なんだけど、義母としても母としてもうまく立ち回れなかった(と後悔している)幸田妻。
子育てに正解はないもの。
自分の子と一緒に同年代の内弟子も育てるとか難しすぎます。。

3月のライオンはこういう丁寧な心理描写が素敵なんです。

はぁ〜。
アニメ続きはやらないのかな?
続きが気になります。
漫画買おうかな。。