ときめかないけど捨てられなかったもの
お気に入りのものに囲まれて暮らしたい。
10数年前、一人暮らしを始めた私はときめいていました。
おもちゃ箱をひっくり返したようやカワイイ部屋にしたい!
真っ赤なソファに、猫脚のテーブル。
棚にはカラフルなマグカップを飾って、収納ボックスもイロトリドリ、
天井からはモニュメントが揺れていました。
そんな私の自称お洒落部屋に暗い影を落とす物がありました。
ザ・脚立です。
引越してすぐ様子を見に来た両親が持ってきました。
画像はイメージですが、限りなくこれに近いです。
ホームセンターの脚立。
「要らない」
速攻断りましたが、
「重いのに電車に乗って持ってきた」
と主張する親。
いやいや、頼んでないし。
↑こう言わなかった当時の私は優しかったよね。
一人暮らしを許してくれた親と無駄な喧嘩は避けようと思った訳です。
かくしてそれから10年以上。
3度の引越の度に付いてくる可愛さのカケラもない脚立。
部屋のテイストはその都度変われど、
この脚立が似合う部屋に住んだことはありません。
「背低いんだから、脚立ないと不便でしょ」
親が脚立を持ってきた理由はコレですが、
脚立が低すぎて電球は変えられませんでした。
天袋の奥にも手が届きません。
結婚してからは、
私がこの脚立で届く範囲より、
旦那が普通に届く範囲の方が広いです。
(身長差25センチ)
折り畳む時に手をはさみそうなのも怖くて、
年に1〜2度しか使っていない脚立。
捨てたい。
捨てたい。
10数年間そんな気持ちを我慢していました。
壊れていない。
脚立としての機能は果たせる。
捨てたい理由は、ただ気に入らないから。
ダサい。
家に置きたくない。
ずぅっとそう思ってきた。
もう、いいかな?
自分の気持ちに正直になりたい。
当時はこういうお洒落な脚立が欲しかった。
でも今は脚立に一万円超えはないかな……。
お値段的、デザイン的にこの辺りかな。
椅子代わりに使えたら、
子供の勉強を見てあげる時とかに便利そう。